あらすじ

中国の街で、4人の人々が複雑な1日を過ごし、その人生が交差する。…

ネタバレ・あらすじ

「象は静かに座っている」の。

ジン 「お義父さん、僕たちも辛いんです」そう訴え、ジンを老人ホームへ送ろうとする娘夫婦。

リン 空き缶が散乱し、トイレは水漏れ、洗濯物は干したままの家で、母親の罵声に耐えるようにして身支度を整えているリン。

シュアイの兄はチンピラで危ないやつだから関わらないほうがいいと、リンから忠告されていたブー。

しかし「彼は盗んでいない」とカイをかばって、もみ合いになり、その反動でシュアイは階段から転げ落ちてしまいました。

ブーは祖母の訃報を知らせに叔父の家に行きましたが、金の無心に来たのかと嫌味を言われ、ブーはどうすることも出来ず、立ち去りました。

一度は断ったジンでしたが、愛犬を殺された飼い主の悪態から、ジンを守ってくれたお礼にお金を渡しました。

チェンは想いを寄せている女性に、自分が友人の妻と寝たせいで友人を死に追いやったこと告白し、しばらく町を出ることを伝えました。

自分が小便をする姿、リンが教師と不倫している現場などの動画が収められていることに言い訳するカイでしたが、憤る気持ちが今にもあふれそうになるブー。

隣の部屋でヒステリックに叫ぶ妻の声を聞き、たまらなくなったリンは裏から鉄バットを持って2人を殴りました。

ブーは満州里で象を見に行くと告げると、チェンは子分に切符を買ってやるよう指示したのです。

「お前は人を殺した。

続けてカイも「この世界にヘドが出る」と自分に銃を向け、引き金を引きました。

銃声が鳴り響きました。

あきらめに近い感情で「ここに居て、向こうの世界をより優れた場所だと思うのが一番いい」そう言うのです。

しかし帰ろうとするジンを呼び止め、途中まで行けるバスがあるからそれに乗ろうと提案するブー。

中国、満州里の動物園に一頭の象がいる。

その象は一日中ただ座っているという。

チェン 親友の妻と一夜を過ごし、目覚めたチェン。

帰ってこないはずの親友が部屋に入ってきました。

奥の部屋へ身を隠したチェンでしたが、親友が入ってきました。

「お前だったのか」彼はそう言うと、目の前の窓から飛び降りました。

孫娘の進学のために引っ越しをするには、父を追い出したいと考えていたのでした。

ブー 父親から毎日のように浴びせられる怒号。

ブーは憂鬱な面持ちで友人のカイと話しています。

カイは学校一の不良シュアイの携帯を盗んだと睨まれていました。

「俺は奴なんかちっとも怖くない」そう言うと、鞄から取り出した銃をブーに見せました。

相変わらず今日も母親に辛く当たられていました。

ブーたちの前にシュアイと子分が現れました。

辺りに鈍い音が響きました。

ブーがシュアイを突き落とした出来事は、すぐ兄チェンの耳にも入りました。

ブーに復讐するために学校に出向き探し回りましたが、ブーはすでに学校をあとにしていました。

バスに乗り、祖母に会いに行くブー。

バスの中で、満州里台サーカスのチラシを拾いました。

祖母の家に入るとそこには冷たくなっていた祖母がいました。

ジンは愛犬の散歩をしています。

ところが迷子になっていた白い大きな犬が現れ、ジンの犬に噛みつき、走り去っていきました。

血だらけになった愛犬の姿を前に立ち尽くしたジン。

飼い主を突き止めて家に向かいましたが、まるで話になりませんでした。

一方、リンは出かける準備をしていました。

「妊娠しちゃダメ、面倒だから」と相変わらず母親の辛い言葉はリンを攻撃します。

ブーはチェンから逃げるタクシーの中からジンを見つけ、お金を借りたいと頼みます。

その頃、チェンは飛び降りた親友の妻から「警察には黙っておいた」と告げられます。

たとえ責任から逃れることができたとしても、決して心は晴れることはありませんでした。

ジンは愛犬が死んだことを家族に伝えました。

しかし家族は「死んでよかった。

これで老人ホームに行けるわね」と驚くべき発言。

非情な家族に耐えられなくなったジンは家を出て老人ホームへ向かいました。

しかしそこは、まるで存在が消されたかのような場所でした。

光さえ届かず陰湿さが漂い、老人たちは皆うつろな表情を浮かべていました。

なぜそんなことをしたのかと問う女性に対し「お前が会ってくれないからだ」と答えるチェン。

その態度に女性は腹を立て、立ち去りました。

リンが会いに行った相手は教師でした。

ホテルに入り、いつものように一緒に過ごすはずでした。

しかしそこへ友人からの知らせが入ります。

送られた動画には、リンと教師の密会現場が映し出されていました。

「何もかもおしまいだ。

お前のせいだ」と詰め寄る教師。

絶望を感じたリンはホテルを後にしました。

ブーはカイから恐ろしい事実を聞かされます。

実はシュアイの携帯を盗んだのはカイだったのでした。

カイをかばい続けていたのは何だったのか。

ブーは何も言わずその場から立ち去りました。

末 リンも窮地に立たされていました。

母親に教師との関係がバレたことを告げ、助けを求めようとしました。

しかし母親の口からは「彼と寝たのか」「私のせいじゃない」と、まるで助ける気はない様子。

自分を理解してくれる者はどこにもおらず、居場所もない。

心の拠り所をなくしたリンは涙しました。

そこへ教師と彼の妻がやってきます。

母親は声も出ず立ち尽くしていました。

リンは荷物を持って家を飛び出しました。

ジンは買い物をしている娘の目を盗み、孫娘を連れて駅へ向かいました。

満州里までの切符を大人と子供1枚ずつ購入。

すでに日は傾いていました。

ブーは駅で声をかけてきた男から満州里への切符を購入したところでした。

しかし、切符は偽物。

売りつけてきた男に問うただしてもシラを切られ、お金を返す気配がありません。

しかも、お金を取り返してやると男に導かれて向かった先にはチェンの子分がいました。

チェンもその場に呼ばれ、殺されることを覚悟したブー。

しかしチェンは「どこへ行こうとしていた?

」と聞いてきたのでした。

いずれ捕まるだろう」と言い、ブーの中に自分の姿を見たチェンは、不意に微笑みました。

つられてブーの顔にも笑顔が浮かびました。

その時、突然カイの声がしました。

「チェン、そいつを放せ!

」手には銃が握られています。

今度は自分がブーを守ると言わんばかりに、カイは引き金を引きました。

銃を握る自分に恐れを示されたと興奮しているカイ。

ブーは「よかったな、お前はみんなが恐れるヒーローだ」と心無い言葉を向けました。

あきれたチェンは笑い出しました。

駅ではブーとリン、そしてジンと孫娘の4人が一緒になりました。

しかし予定していた列車がなくなってしまったことで、ジンは帰ろうとします。

夜道を走るバスには4人の姿がありました。

途中、停車で外へ行くと、あたりは暗闇に包まれていました。

そこへ、はるか遠くから象の鳴き声が聞こえてきました。

現実か幻聴か。

しかし発車を待つ4人の耳には確かに聞こえたのでした。

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象は静かに座っている | theater41