あらすじ

1987年のイギリスで、アジア系の家庭に生まれた青年は、アメリカのロックスター、ブルース・スプリングスティーンの音楽を通じて、自分の人生を生き、家族を理解し、自身の声を見つけます。…

ネタバレ・あらすじ

カセットテープダイアリーズの。

同じ日に生まれた幼馴染の少年マットは彼女ができて充実した青春を楽しんでいましたが、ジャベドは孤独に寂しい日々を送っていました。

また、パキスタンには家庭の伝統や厳しいルールがあり、憧れのロンドンに逃げ出したくてたまらないジャベド。

「経済を学びユダヤ人の真似をしろ」と言う父親の言葉をよそに、文学の授業でクレイ先生より詩を学び、これまで縁のなかった女学生とも接近できて浮足だつ半面、ここでもジャベドはほとんどの時間をひとりで過ごしていました。

そんな中、同じムスリム系である陽気なループスに声をかけられたことをきっかけに、2本のカセットテープを借りました。

ブルース・スプリングスティーンのアルバム『ボーン・イン・ザ・USA』と『闇に吠える街』でした。

≪ボス≫と呼ばれる米国のミュージシャン、ブルース・スプリングスティーンの歌は、これまでジャベドが感じてきた憤りやみじめさを全て代弁するような歌詞で、心の底から奮い立たせる力強さを持っていました。

一気にブルース・スプリングスティーンの虜になるジャベドは彼の歌詞に勇気をもらい、次第に正直な自分の言葉を表現できるようになっていきました。

ジャベドは音楽の力を借りて、気になっていたクラスメイト、イライザにアタックし交際をスタートさせます。

さらには、ひそかにジャベドの詩をコンクールへ出したクレイ先生より、最後の10人に選ばれて≪ボス≫の聖地である米国ニュージャージーの大学へ講習生として行けることを知らされます。

その時、ジャベドはブルース・スプリングスティーンがルートンでコンサートを実施することを知り、チケットを買いに行っていたところでした。

もちろん父親は大激怒。

夢だったロンドンの大学進学も反対され、希望を奪われたジャベドができることと言えば、詩やエッセイに思いを綴ることだけでした。

「ブルース・スプリングスティーンは自分の人生を生きろと言っているけれど、自分がいるのは家族のおかげだということを忘れてはいけない」と。

現在のジャベドは、ブルース・スプリングスティーンと会う夢もかなえられ、いまでもループスと交流があり、元気に活躍しています。

1987年、イギリスの小さな田舎町ルートン。

ここで暮らす16歳のパキスタン系移民ジャベドはこの9月からハイスクールへ入学します。

町には保守的な住民もいて、移民への偏見から嫌がらせもありました。

特に父親マリクには強い反発を感じていました。

ジャベドは人種差別や経済課題、不安な政情に揺れる日々の思いを日記や詩に綴っていました。

しかし、本当の自分の言葉は見つけられずにいました。

ハイスクールへ進むとジャベドの毎日は少しだけ彩りが出てきました。

帰宅すると、不景気で父親が解雇されたことを知ります。

母親と姉はミシンの仕事で寝る時間を惜しみ働き詰め。

さらに家計は苦しくなり、父親は一層ジャベドに厳しく当たりました。

鬱憤が爆発したジャベドは逃げるようにループスから借りたカセットテープを聴きました。

しかし事件は起こりました。

婚式の移動中に父親が差別主義者のデモ行進に巻き込まれ暴行されてしまったのです。

コンサートなど許すはずもなく、チケットはビリビリに破かれてしまいました。

末 そんなジャベドもハイスクールの卒業の日がやってきました。

優秀生徒として表彰され、生徒たちの前でエッセイを朗読しました。

しかも途中から入ってきたのは、関係がぎくしゃくしていた父親を伴った母と妹でした。

ジャベドは朗読の中で言いました。

それを聞いた両親は涙をうかべ、息子を誇りに思いました。

父親がはじめてジャベドを認めてくれた瞬間でもありました。

父親とも和解し、ジャベドはマンチェスターの大学へ、ループスはレスターの大学へと進学。

幼馴染のマットはバンド活動をし、みなが夢に向かって動き出していきました。

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