メアリーの総て
原題: Mary Shelley
監督
出演
公開日
2018/7/5
レイティング
脚本家
キーワード
あらすじ
メアリー・ウォルストンクラフト・ゴドウィンが16歳で21歳の詩人パーシー・シェリーと出会い、その経験を通じて「フランケンシュタイン」を執筆するまでの生涯。…
ネタバレ・あらすじ
眠れない夜には女権拡張論者でメアリーを産んですぐ亡くなった実母、メアリー・ウルストンクラフトの著書を取り出す。
メアリーは若い才能ある詩人、進歩的な思想の持ち主であるパーシー・シェリーと出会い、二人は恋に落ちます。
シェリーに臨時収入が見つかって召使付きの家に引っ越すが、メアリーはクレアとシェリーの金遣いの荒さや、シェリーとの自由恋愛についての考え方の違い、そしてハリエットの存在に苦しむ。
そんな時クレアが、生体電気のショーで知り合った詩人のバイロン卿から、ジュネーヴの別荘に三人が招待されたと言い出す。
クレアによると彼女はバイロン卿の子供を妊娠しているので、何としてもジュネーヴに行かなければならない。
実は招待されたわけでなく、クレアが勝手に押し掛けたのだとわかるが、話し相手がポリドリ医師だけでは退屈なバイロン卿は、シェリーたちを歓迎する。
別荘には奇遇にもメアリーの母の初恋の相手だった画家、フューズリの、女性の上に怪物が乗る不気味な絵もあった。
ところがその夜、バイロン卿に「君は恋人ではなく遊び友達だ」と言われたクレアが怒って雨の中に飛び出し、メアリーが追いかける。
それを読んだシェリーは傑作と認めたものの、博士が作った人造人間が天使でなくモンスターなのは希望がないと言う。
何軒も出版社をまわって、ついに初版500部で出版されることが決まるが、シェリーが序文を書くという条件付きだった。
プレゼントされた『吸血鬼』にはメアリーの父からことづかった、『フランケンシュタイン』出版記念会への案内が挟まっていた。
まず父が作品を称賛した後、シェリーが、誤解されているのと違って自分はこの作品の著者ではないこと、自分の貢献は著者に絶望をもたらしたことであることを話す。
年月が経ち、シュリーとの間に生まれた男の子と街を歩くメアリーは、父の書店のガラス窓に『フランケンシュタイン』の革新的な版が飾られているのを見る。
母の墓のある墓地で怪奇物語を読んでいた少女が、雷の音を聞いて家に帰ります。
メアリーの家はロンドンの本屋。
父、継母、継母の連れ子である妹、腹違いの弟と暮らしている。
継母は家の仕事をしないメアリーにおかんむりだった。
父のウィリアム・ゴドウィンは政治思想家として名高かったが本屋の経営は苦しい。
メアリーが読むのは幽霊が出る物語ばかりではない。
娘もまた物書きになろうと文章を書き綴っていた。
メアリーと義母の不仲を心配する父は、メアリーをスコットランドのバクスター家に預けます。
父はメアリーが作家として人のものまねではない自分の声をいつか見出すことを願っていた。
メアリーはバクスターの娘イザベルと、母を亡くした娘同士仲良くなる。
スコットランドの自然に触れる生活を送ります。
バクスター家で、ある晩、読書会が開かれます。
読書会では高名なコウルリッジを始めとする詩人たちが自作の詩を読みます。
メアリー16歳、シェリー21歳でした。
妹のクレアが重病という便りが来て、メアリーはロンドンに帰ります。
実はクレアがメアリーを恋しかっただけであったが。
ゴドウィン家の客としてシェリーが招かれる。
シェリーはメアリーの父に授業料を払って弟子入りすることになる。
もっともメアリーが彼の真の目当てだった。
翌日メアリーはシェリーを実母の墓へ連れて行く。
その後、雨宿りした教会で二人は口づけを交わす。
ある日、シェリーの妻ハリエットが娘を連れて夫を捜しに来る。
そしてメアリーに夫に近づくなと言う。
だがシェリーは、駆け落ちして結婚した妻にもはや妹のような感情しかもっていなかった。
自由恋愛を主張してきたゴドウインだが、娘と妻子ある詩人との関係に反対する。
メアリーはシェリーと駆け落ちするが、クレアまでついてきてしまう。
メアリー、シェリー、そしてクレアの三人の生活はシェリーが父親から勘当されたために苦しいものだった。
そんな中でメアリーが妊娠する。
そんな中、気晴らしに出かけた、生体電気によってカエルの死体を蘇らせるショーに興味をもつ。
だが、娘のクララが生まれてすぐ、借金が返せず夜逃げするはめになる。
冷たい雨に打たれて娘は命を落とすのだった。
絶望したメアリー。
クレアとシェリーが密かに肉体関係をもっているようで、さらに苦しむ。
気の進まないメアリーだったがジュネーヴに出かける。
バイロン卿は酒浸りで不道徳な男だが刺激的な人物。
そしてメアリーに好意的なポリドリ医師とは生体電気等の科学談義ができた。
どしゃ降りの続くある夜、バイロン卿は「皆で一つずつ怪奇談を書いて披露しよう」と提案する。
一方、シェリーはハリエットが自殺したという便りを得て、自責の念にかられる。
メアリーは生体電気で死体が蘇る怖い夢を見る。
クレアが産む子の養育費をバイロン卿が出すことが決まり、翌日、シェリーたち三人は帰途につく。
ポリドリ医師が思いついたという吸血鬼の話を聞く時間はなかった。
ロンドンに帰ったメアリーはついに「自分の声」を発見していた。
憑かれたように書き続け『フランケンシュタイン』を完成させる。
でも絶望こそがメアリーがシェリーといっしょになってから体験した現実だった。
メアリーの原稿を読んだ出版者は18歳の娘がこの作品を書いたとは信じない。
読者はシェリーが作者だと思うだろう。
メアリーは打ちひしがれる。
末:『フランケンシュタイン』の著者として やがて匿名で『フランケンシュタイン』が出版される。
シェリーと別居したメアリーの元をポリドリ医師が訪れる。
あの夜に思いついた『吸血鬼』が出版されたのだ。
ただし、バイロン卿の著書とされたことに医師は怒っていた。
出版記念会の晩、メアリーは父の書店に行く。
でもメアリーはシェリーに、シェリーとの生活を選んだ自分の選択に後悔はしていないことを言う。
今度こそメアリーの名が著者として印刷されていた。