ミス・マープル/寄宿舎の殺人
原題: Murder At The Gallop
監督
出演
- マーガレット・ラザフォードミス・マープル
- ロバート・モーレイヘクター・エンダビー
- フローラ・ロブソンミス・ミルクレスト
- チャールズ・ティングウェルクラドック警部補
- ストリンガー・デイヴィスジム・ストリンガー
公開日
1963/12/19
レイティング
国
脚本家
あらすじ
富豪の老人が猫に驚いて死んだように見えた時、ミス・マープルはその四人の相続人のうちの誰かが彼を殺したと疑う。…
ネタバレ・あらすじ
慈善団体の寄付を募って町中を練り歩いていた老嬢ミス・マープルは、友人で司書のストリンガーと一緒にエンダビー氏の屋敷を訪れました。
屋敷内には猫が迷い込んでおり、エンダビー氏は猫恐怖症のために心臓麻痺を起こして死亡したと考えられました。
しかし知人の警部補クラドックに話しても相手にして貰えず、憤慨したミス・マープルは独自に捜査することにしました。
エンダビー氏は滅多に外出をしない人物だったので、彼の死の直前に乗馬靴を履いた何者かが屋敷を訪ねたと考えられました。
ミス・マープルは更なる情報を得るため、エンダビー氏の遺言公開の場を盗み見ることにします。
遺産相続人は4人。
いとこのジョージ・クロスフィールド、姪のロザムンド・シェーン、甥のヘクター・エンダビー、最後に妹のコーラ・ランスケネです。
全員に均等に分配されると知った相続人達がほっとする中、コーラが突然「彼(※エンダビー氏)は殺されたんでしょう?
」と言い出しました。
ミス・マープルは隙を見てそれぞれの乗馬靴を調べようとしますが、なかなかチャンスがありませんでした。
ジョージとロザムンドはとある絵の所有権を巡って対立しており、どちらも折れないため絵はヘクターが管理することになります。
クラドックに話すと約束したミス・マープルは、ミス・ミルクレストを帰した後こっそり各部屋の前に置かれた乗馬靴を調べます。
末:犯人の真の狙い ミス・マープルは犯人だと思われたジョージが殺害されたことで、別の視点に切り替えます。
そこでストリンガーを呼び出してこっそり絵を渡し、ロンドンの画商に鑑定して貰うよう頼みました。
ミス・ミルクレストはミス・マープルをも殺害しようとしますが、隠れていたクラドックらに捕まり連行されていきました。
舞台は1960年代のイギリス、ミルチェスター。
エンダビー氏は金持ちですが変わり者で、大の猫嫌いとしても有名です。
中に入った2人は、苦しむエンダビー氏が階段を転がり落ちるところに遭遇しました。
彼は既に絶命しており、近くには泥の塊が落ちています。
ミス・マープルは、持ち前の推理力でエンダビー氏の死に疑問を持ちます。
何者かが彼の猫恐怖症を利用し、死に追いやったのだと考えたのです。
泥の塊を石膏で再現したミス・マープルは、これが乗馬靴の底についていたものだと気付きます。
場は騒然となり、ミス・マープルも驚きます。
コーラは30年フランスに滞在しており、2か月前に突然帰って来ました。
コーラの家を訪ねたミス・マープルは、彼女が背中から帽子のピンで刺され死亡しているのを発見します。
そこに家政婦のミス・ミルクレストが帰って来ました。
ミス・マープルの通報でクラドックらがやって来ます。
ミス・ミルクレストによると、亡くなる1か月前にエンダビー氏はコーラを訪ねていました。
会話の内容は知らないと話すミス・ミルクレスト。
ミス・マープルは、コーラが殺害されたことはとても偶然とは思えないとクラドックに話しました。
もしかするとコーラはエンダビー氏の死の真相を知っていて、口封じのために殺されたのかも知れないと。
ミス・マープルは更なる調査のため、ヘクターが経営する「ギャロップ・ホテル」に宿泊することにしました。
ちょうどジョージ達遺産相続人も滞在しており、ミス・ミルクレストも世話になることになります。
ミス・マープルの部屋に怯えた様子のミス・ミルクレストがやって来ました。
実は彼女、エンダビー氏とコーラの会話を少しだけ聞いていたのです。
エンダビー氏は、家族の誰かに殺されるとコーラに話していました。
石膏の形とぴったり合ったのは、ジョージの靴でした。
更にジョージが何者かと密会しているところを目撃したミス・マープル。
聞き耳を立ててみると、どうやらジョージは事件の犯人と会っているようです。
エンダビー氏が死亡したあの日、関係者全員が金を借りるため屋敷を訪れていました。
しかしジョージが固執しているのは絵のようです。
非常に高価な絵と分かったため、その在り処を教えろと犯人に迫るジョージ。
ホテルの従業員ヒルマンの邪魔が入ったことで、結局犯人の正体は分からずじまいでした。
ジョージはその後厩舎に閉じ込められ、馬に蹴られて死亡してしまいます。
ジョージが固執していた絵に何かあると考えたのです。
その夜、ギャロップ・ホテルでは恒例のダンスパーティーが開かれます。
戻って来たストリンガーをダンスに誘い、踊りながらヒソヒソと首尾を聞き出すミス・マープル。
彼女の読み通り、非常に高価な絵だったそうです。
そこでミス・マープルは、犯人を罠にかけるため心臓病の発作が起こったように装いました。
予め計画を説明されていたクラドックが警察の医師を呼び、話を合わせて貰います。
そして関係者の前でわざとらしく「絵」というキーワードを口にしました。
数時間後。
ミス・マープルが休んでいた部屋に、何者かが侵入します。
それは死亡したはずのコーラでした。
絵を返せと迫る彼女ですが、ミス・マープルは恐れもせず正体を見破ります。
それはミス・ミルクレストの変装でした。
実は遺言公開の場に現れたコーラもミス・ミルクレストの変装です。
エンダビー氏が殺害されたと皆に印象付けることが彼女の目的でした。
全てはコーラを殺害しても、口封じに家族の誰かが行ったのだと思わせるため。
ミス・ミルクレストの真の狙いは、コーラが所有していた高価な絵を奪うことでした。
そしてそれに気付いたジョージも殺害したのです。
無事事件が解決し、ギャロップ・ホテルを去る前にヘクターから呼び出されたミス・マープル。
ヘクターはビジネスパートナーとしてミス・マープルを誘いつつ、暗にプロポーズも匂わせます。
しかしミス・マープルは、色々なことに興味があるからとヘクターの申し出を断りました。
ミス・マープルがストリンガーと馬車で去り、この映画は終わりを迎えます。