あらすじ

ミス・ジェーン・マープルが通過する列車の窓から殺人を目撃したと報告すると、警察は証拠が見つからず、彼女を変わった未婚女性として一蹴します。…

ネタバレ・あらすじ

ミス・マープルの家を訪ねて来た警部補クラドックは、死体が発見されないことを理由に、警察は今後も動かないことを説明します。

自分の目撃証言を信じない警察に憤慨したミス・マープルは、友人で司書のストリンガーと組み、勝手に事件の捜査を始めることにしました。

翌日、線路沿いを調査していた2人は、死体が特急列車から投げ捨てられたと思われる痕跡を発見します。

彼とアカンソープ氏の会話から、特急列車の殺人事件があった日に家族全員がこの屋敷に揃っていたことを知ります。

アレクサンダーを上手く誘導して馬屋に案内させたミス・マープルは、そこで美しいコンパクトを拾いました。

息子達やアレクサンダーの父イーストリーらが集められますが、被害女性を知る者はいませんでした。

実はエマのもとにマルティーヌから手紙が届いており、そこに彼女がエドと結婚していたことが明かされていたのです。

これを知った相続人の誰かが、遺産の相続分が減るのを回避するためマルティーヌを殺害した可能性が出てきました。

コンパクトを盗んだのが事件の犯人だと考えたクラドックは、すぐにミス・マープルにメイドを辞めるよう言います。

アカンソープ氏は父親と仲が悪く、手にした遺産は屋敷だけで、財産には手を付けられないことになっていました。

イーストリーには一生再婚しないという厳しい条件が付けられており、エマに思いを寄せる彼にとってはアレクサンダーが頼りでした。

アレクサンダーにコンパクトを託し、関係者が揃っている場でわざと見せびらかすよう指示します。

クインパーはミス・マープルまでも手にかけようとしましたが、隠れていたクラドックらに逮捕され連行されていきました。

舞台はイギリス、パディントン駅発の列車の中。

1人の老嬢が推理小説を片手に列車に揺られています。

彼女の名前はミス・マープル。

推理小説が大好きで、何百冊も読破しています。

終点まであと少しというところで、列車は特急列車に追い抜かれました。

何気なく特急列車を見ていたミス・マープルは、女性が何者かに絞殺される現場を目撃します。

慌てて車掌に通報するよう報告するミス・マープル。

しかしそれから2日間、該当の殺人事件はどの新聞にも載りませんでした。

すぐそばに製菓業で財を築いたアカンソープ家の邸宅がありました。

ミス・マープルは、アカンソープ家の人間が女性を殺害し、敷地内に死体を隠したと推理します。

そこでメイドとしてアカンソープ家に潜入することにしました。

現在屋敷に住んでいるのは3人。

現当主のアカンソープ氏とその娘エマ、庭師のヒルマンです。

他に通いの料理人キダー夫人と、エマの甥アレクサンダーが滞在していました。

アカンソープ氏は偏屈で酷い吝嗇家でしたが、そんなものに負けるミス・マープルではありません。

どんな嫌味にも暴言にも平然としており、アカンソープ氏を言い負かす勢いです。

エマは美しく気立てのいい女性で、アカンソープ氏の世話をしていました。

生意気盛りのアレクサンダーは、アカンソープ氏の亡くなった娘エディスの息子です。

胆力のあるミス・マープルを気に入ったらしい彼は、家族のことを説明してくれました。

アカンソープ家はエマ以外皆仲が悪く、遺産を虎視眈々と狙っているそうです。

息子は4人いて、金持ちのハロルド、退屈なアルバート、画家で女たらしのセドリック。

もう1人の息子エドは戦死し、遺体は未だ見つかっていません。

ヒルマンとキダー夫人も温厚とは言い難く、良好な関係ではありませんでした。

ミス・マープルが働き始めて最初の客人は、アカンソープ氏の主治医クインパーでした。

更に調査を続けるミス・マープルは、庭で何かを引きずったような痕跡を発見。

その跡は馬屋まで続いています。

奥の部屋に行こうとしてヒルマンに邪魔されますが、夜中にこっそり忍び込みます。

そこで被害女性の遺体を発見しました。

すぐにストリンガーに頼んで通報して貰い、ようやくアカンソープ家に警察の捜査が入ります。

しかし意外なところから候補が上がります。

エマがマルティーヌという女性ではないかと言い出したのです。

マルティーヌはフランスの農家の娘で、エドの恋人でした。

マルティーヌの話が本当なら、彼女もアカンソープ氏の遺産相続人ということになります。

苦悩するエマをクインパーが優しく抱きしめます。

2人は密かに交際しており、将来を誓い合った仲でした。

一方、ミス・マープルには別の事件が起こります。

部屋が荒らされ、コンパクトが盗まれたのです。

ミス・マープルとストリンガーはクラドックに全てを打ち明けました。

しかしミス・マープルは承諾しませんでした。

ミス・マープルはアカンソープ氏の遺産について整理します。

アカンソープ氏が死亡すれば、財産は4人の子ども達とアレクサンダーに相続されます。

そんな中、恐れていた事態が起こります。

第2の殺人です。

嵐の夜、アカンソープ氏、ハロルド、アルバート、セドリック、エマの5人が突然倒れました。

診察したクインパーの診断によると、原因は毒物です。

他4人は軽症で済みましたが、アルバートのみ死亡してしまいました。

果、ミス・マープルとアレクサンダーだけが手を付けなかった夕食のカレーからヒ素が検出されます。

しかし致死量ではありませんでした。

ミス・マープルは、何故アルバートだけが死亡したのか疑問に思います。

更に後日、庭でハロルドの遺体が発見されました。

近くには彼愛用の銃が落ちています。

警察はハロルドが事件の犯人で、罪の重さに耐え切れず自殺した可能性もあると考えました。

そんな中、ミス・マープルは行方不明のコンパクトを発見します。

実は事件とは全く関係なく、アレクサンダーのイタズラだったのです。

そこでミス・マープルは、アレクサンダーに協力して貰い犯人をあぶり出すことにしました。

そしてコンパクトがミス・マープルの物であることもアピールさせました。

末:ミス・マープルの名推理 その夜、ミス・マープルの部屋にクインパーがやって来ます。

彼の手の形を確認したミス・マープルは、絞殺事件の犯人の手だと確信しました。

クインパーが部屋に現れた理由は、証拠品となり得るコンパクトを奪い返すため。

コンパクトはクインパーが被害女性に贈った物だったのです。

被害女性の正体は、マルティーヌではなくクインパーの妻でした。

彼は自由の身になってエマと結婚するため、邪魔な妻を殺害したのです。

そして一家の者がマルティーヌを殺害したと思わせるため、エマに嘘の手紙を書きました。

アルバートとハロルドを殺害したのは、エマの遺産の取り分を増やすためです。

クインパーは治療と称してアルバートにだけ致死量のヒ素を与えて殺害。

そして一連の事件の罪を着せるため、自殺に見せかけてハロルドも殺したのです。

事件が解決し、ミス・マープルはアカンソープ氏に辞意を伝えました。

するとアカンソープ氏は意外なことに、ミス・マープルに求婚します。

ミス・マープルは「万が一結婚するとしたら――お相手がおりますの」と言って断りました。

アカンソープ家を出たミス・マープルを車で迎えに来たのはストリンガーです。

2人はアレクサンダーがブライダルカー風にした車に乗って去っていきました。

アレクサンダーが笑いながら手を振る中、この映画は終わりを迎えます。

当サイトではよりよい体験のためにCookieを利用しています。

分析やパフォーマンス向上に使われます。拒否しても基本機能は利用できます。

ミス・マープル/夜行特急の殺人 | theater41