Summer of 85
原題: Summer Of 85
監督
出演
- バンジャマン・ヴォワザンダヴィド
- フィリッピーヌ・ヴェルジュケイト
- ヴァレリア・ブルーニ・テデスキゴーマン夫人
- メルヴィル・プポールフェーヴル先生
- イザベル・ナンティロバン夫人
- ローラン・フェルナンデスロバン
あらすじ
ノルマンディー沖で転覆した16歳のアレクシスを、18歳のデヴィッドが勇敢に救う。アレクシスは運命的な友人と出会い、友情や芸術、そして性的な喜びへの新たな視点を開かれる。…
ネタバレ・あらすじ
セーリングを楽しもうと、ひとりヨットで沖に出た16歳のアレックス(フェリックス・ルフェーヴル)。
そんなアレックスを助けたのは、ヨットで偶然近くにきていた18歳のダヴィド(バンジャマン・ヴォワザン)でした。
浜辺まで戻ると、ダヴィドはアレックスを家に招待しようとしましたが、友人に借りたヨットを返さなくてはいけないアレックスは乗り気ではありません。
アレックスは、亡くなった父親から経営を引き継いだダヴィドの船販売店をアルバイトとして手伝うことになりました。
しかし、アレックスは男の長い髪からのぞかせる美形な顔を見て、ダヴィドがこの男に執着する理由、そして自分に近づいた本当に理由を悟ります。
ダヴィドと一緒にバイクに乗ってツーリングしたり、映画を観たり、幸せな時間を過ごします。
ところが、イギリスから夏休みを満喫しに来たひとりの女性ケイト(フィリッピーヌ・ヴェルジュ)と知り合ったことで、恋焦がれた日々は突如終わりを迎えることになります。
ケイトに絡むダヴィドに嫉妬し余計近づこうとするアレックスと反対に、その愛情が重荷になりうんざりして距離を取ろうとするダヴィド。
せめてお別れだけは言いたいとダヴィドの家を訪ねますが、母親はアレックスのせいで息子を亡くしたと言い、決して取り合ってくれませんでした。
アレックスはひと気のない夜の墓地へ行くと、ダヴィドとの思い出の曲「Sailing」を流し、彼の墓が立つ場所で思うままに踊りました。
墓場で踊っていた理由について誰にも言おうとせず、このまま施設へ送られることが決まりかかっていました。
そこへ、進路相談のルフェーヴル先生(メルヴィル・プポー)がアレックスにある提案をしました。
まるで小説のように綴られたアレックスの想いは、周りを動かし処分を逃れることができました。
アレックスは語ります。
1985年、夏のフランス・ノルマンディー。
しかし楽しんでいたのも束の間、突然の嵐に見舞われ転覆してしまいました。
ダヴィドから「オレが返しておくから」と言われ、押される形でアレックスはダヴィドについていきました。
ダヴィドの母親はとても好意的にもてなしてくれ、アレックスをすっかり気に入った様子でした。
ダヴィドは悪い仲間とつるんでいたせいで、素行が悪かったのです。
誠実そうなアレックスにずっと仲良くしてほしいと伝えました。
いつも強引にことを運ぼうとするダヴィドに、はじめは振り回されていたアレックス。
ある日、2人で歩いていると泥酔して車に轢かれそうになっていた男がいました。
放っておこうと言うアレックスに対し、ダヴィドは必要以上に男を介抱し、浜辺に横たわらせました。
2人の友情関係は、次第に恋愛関係へと発展していきました。
アレックスにとってはこれが初めての恋。
ある日、ダヴィドは言いました。
「どちらかが先に死んだら、残されたほうはそいつの墓の上で踊ろう」と。
アレックスには理解できないことでしたが、いつものダヴィドの強引な押し切りで誓いを立てました。
「もう飽きた」 ダヴィドの言葉にアレックスは深く傷つき、その場から走り去ってしまいました。
ところが悲劇が起きます。
アレックスをバイクで追ったダヴィドが事故に遭い、かえらぬ人となってしまったのです。
ふたりの気持ちはすれ違ったまま永遠の別れを迎えてしまいました。
末 アレックスは気持ちを抑えることができませんでした。
ただひと目だけでもダヴィドに会いたい。
気持ちを整理するために、これまでのことをケイトに全て打ち明けました。
ところがそれを聞いたケイトは、とんでもない奇策に出ます。
アレックスを伴い死体安置所へ行くと、友人の姿を一目だけ見たいと頼んだのです。
同性愛に理解がなかった時代だったため、アレックスは女装させられていました。
動かなくなったダヴィドを目の前にしたアレックスは、その姿を信じることができませんでした。
自然と激しい感情に襲われ、男であることがバレてしまったため、その場を離れました。
生きる希望を失ったアレックスを突き動かしたのはダヴィドと交わした誓いでした。
ダヴィドとの2人の時間が流れます。
ところが、ほどなくして警備員に見つかりアレックスは捕まってしまいます。
また覇気をなくしてしまったアレックス。
かねてからアレックスの文才を認めていた先生は、アレックスに思うままに文章にしてみることを提案。
大切なのは、過去を乗り越えて新規の物語を生きることだ、と。